2006年04月25日

木曜日の非常口がなくなってから

朝日新聞の毎木曜夕刊に連載されていた詩人・アーサー・ビナードの「日々の非常口」が好きだった。
木曜にはいそいそと玄関先で夕刊を広げていたものだけれど、4月に入ったらなくなってしまった。
他の曜日に移動したのかも、と毎日くまなく探したけれど見つからない。
ネットで検索してみたら、3月で終了したようだ。
3月末ちょっとバタバタしていたから、最終回を読み逃してしまったのだろう。

もともと言葉に対する感性が高いお人のようだが、
さらにその感性は、日本語と母語である英語とのあいだを行ったり来たりして、生まれた頃から日本語にどっぷりつかっていた私が、思いもしなかった発想を届けてくれる。
かといってムズカシク言葉をひねりまわすんじゃない。
構えず自然にほのぼのすくすくと日本語や日本の生活やアメリカでの思い出とたわむれてみせる。

検索していたら、未入手だったエッセイ集が発刊されているのを発見。
言葉をめぐる暖かくするどい視線はいつも通り、来日から続けているお習字や、落語との出会いなど、楽しいエピソード満載だ。
『出世ミミズ』
おすすめ。

講談社エッセイ賞受賞作『日本語ぽこりぽこり』も。



追記
その後(2006年8月)、気づいたら単行本が発売されていた。
朝日新聞社ももっと宣伝してくれたらいいのになあ。
日々の非常口
posted by chiyo at 23:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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