2013年03月04日

本を買うことと読むことのあいだ

暮れにKindleを入手、「データを買って読む」というスタイルも特別なことではなくて日常的な読書の手段のひとつになってきた。で、気になってきたことがひとつある。

欲しい本が出てきたり、SNSやWeb上で面白い本の話題を見つけると、とりあえずAmazonで検索してカートに入れて、「欲しい本メモ」がわりにしているのだけれど(その後、リアル書店で買う場合もある、他のネット書店で買うこともある、図書館で借りることもある、図書館の予約を入れてカートにも残しておいて、なかなか回ってこないなあ、買うかなあ、なんてのもやる……もういいって?)、Kindleは、カートがなくて1Clickですぐに買うという買い方しかない。

しかたがないので、Kindle本は「ほしい物リスト」に登録してメモしているけれど(正しい使い方はこっちなのかもしれないね)、どうもしっくりこない。なんでこの「カートがないこと」にこんなに戸惑うんだろうと考えていたら、「本を買う」ということと「本を読む」ということが別の「楽しみ」として私の中に成立しているからじゃないかと思い当たった。

もちろん本は読むために買う訳なんだけども、買ってきて(配送されてきて)、積んで「おー、読むのが楽しみだー」と楽しむときってのがあって、その前の段階として、「購入候補」の本の中から、「どれにしようかなあ、やっぱりこれはいち早く読みたいよねえ、季節的にはこれとこれかなー」と、選ぶ楽しみがある。

欲しい本を表示させて、即Kindleに送って読むってのは、その楽しみの分が減っちゃうような気がするわけで。
Amazonでは「1分以内にKindleで ○○○ をお読みいただけます。」なんて宣伝文句も出てくるわけだけど、ちょっと時間をかけて買うのを楽しんで、読書タイムになったら本を読んで楽しむ、なんてペースがまだまだ私の習慣らしい。
「新幹線に乗る前に駅の本屋さんで今から読む本を選ぶ」ようなシチュエーションでしか、私には「買う→即読む」てことがなかったのだろう。
そういえば、これはまだKindleを買う前に、移動中に持ってた本を読み切ってしまって、退屈して、iPhoneで200円くらいで短編を落として便利だったことがある。そういうある種の慌ただしさを連想させてしまうのかもしれない。とはいえ、まあ、「買う→即読む」のペースの「本の買い物」にもすぐに慣れるのだろうと思う。


そんなこんなで、「今読む本を今ダウンロード」というスタイルは、私がしょっちゅうやってる「積ん読」を避けるスタイルでもある。しかし本屋さんとしては「積ん読」してもらわないと困るところもあるんだろう。
Kindle本は期間限定の値下げなんてのもやってて、「今は読む時間ないけど、安くなってるし、今のうちに買っとこう」という罠(?)をしかけはじめた。買ったけどまだ読み切っていない本がセールで大幅に値下がりしていると、妙に損した気分になって、「いつ買ったら得か」ていうジリジリした焦燥感が本の買い物に持ち込まれるのも、なんだか落ち着かないと思う。これもそのうちに慣れるだろうか。

そういう周辺のあれやこれやじゃなくて、購入を考えている人にとって大事な話題といえば、Kindleの読み心地。
それについては、1冊の本をはじめから終わりまで読み切るのには、紙の本の感覚と全然変わらないと思う。ただ、途中でちょっと前の方の内容を確認したくなったようなとき、数ページをペラペラめくって戻って読む、というようなことがしづらい。このあたりがもうちょっと使い易くなってくれると、持ち運びが重くなくて暗いところでも読めて、紙の本の便利さを超えるんじゃないかなあ。


posted by chiyo at 18:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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