2022年08月07日

No.274.27 番外編・エージェント物語

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欧 州 映 画 紀 行
                No.274.27   22.8.7配信
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「ここじゃない何処か」に行ってしまいたい、あなたのための映画案内。
週末は、ビデオ鑑賞でヨーロッパに逃避旅行しませんか?
フランス映画を中心に、おすすめの欧州映画をご紹介いたします。

★ 華やかな荒唐無稽と、小さな人間が繰り出す悩み ★

「まぐまぐ!」より、前回の配信から1年を過ぎたら休刊にするよ!
と脅されて、いや、お知らせをいただき、急ぎご挨拶の号を発行します。
前回からもう1年も経ってしまったとはただただ驚きで、
そしてたぶん、この1年、ヨーロッパ映画を観てはいないのではないかと。

ということでこれ!と紹介できる作品の持ち合わせもないので、
番外編として、Netflixで配信しているフランスのドラマを紹介します。

『エージェント物語』(原題:Dix pour cent 英語題:Call My Agent!)
シーズン1〜4(以降続く予定)


舞台はパリの芸能エージェント事務所。駆け出しから大スターまで、たくさんの俳優たちが所属する。
毎回、スターのわがままやらこだわりやらいろんな巡り合わせやらで、撮影ができない、企画が頓挫する、高額な賠償が必要になる、などなどのトラブルが起きて、なんやかんやで丸く収まるコメディタッチの作品。そして、毎回のスターは、本人名義でゲスト出演するスターというのがシリーズの肝だ。

シリーズの最初の方は、フランスらしく誰もがあちらこちらで悪態をつき、華やかな芸能界の住人が右往左往する荒唐無稽な様子を、高みの見物のように笑って眺めていたけれど、回が進むにつれて、エージェントとそのアシスタントたちの人間模様や事務所の存続、そんなあれこれで、ちまちました等身大の悩みに感情移入も余儀なくされる。それが湿っぽくて残念なような、身近に感じられることが嬉しいような。

原題の「Dix Pour Cent」は、「10%」、俳優のギャラからエージェントが持っていく取り分のことだ。シーズン1ではプロデューサーとアートディレクターに映画監督のセドリック・クラピッシュの名前があり、その後のシーズンは作り手もいろいろ変わっているようだ。シーズン1では、ゲストスターといっても、よく知らない人も多かったが、シーズン2以降は、ファブリス・ルキーニ、イザベル・アジャーニ、ジュリエット・ビノシュ、ジャン・デュジャルダン、モニカ・ベルッチなど、これぞスターな面々が出演。だんだん人気が出たシリーズなのかもしれない。シーズン5も企画中らしい。

1回1時間程度と気軽に観やすい長さ。夏休みにぜひ。
https://www.netflix.com/jp/title/80133335

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